巻頭言
どうも、はじめまして。
ここでは神格反転について初めての方向けにどういう作品かを述べておく。
1. 神格反転とは何か?
神格反転は、
「正しさ」「善意」「使命」「成長」といった
一見すると疑いようのないものが、
いつの間にか人を縛り、削り、奪っていく
構造を照らしていくプロジェクトである。
誰かを断罪する物語ではない。
何かを啓蒙するための思想書でもない。
ただ、
「それって本当に正しいのか?」
という問いを、物語と構造の両面から差し出す。
2. なぜ「神格反転」という名前なのか
本来、神話や理念は
人が生きやすくなるために
生まれたものであった。
しかし、ある瞬間から
人は理念のために耐え、
正義のために削られ、
使命のために沈黙するようになる。
人のためにあったものが、
人を裁き、縛り、支配する側に回る。
この反転現象を、
神格反転と呼ぶ。
3. 神格反転は「悪」を描く作品ではない
神格反転は、
悪人と善人を分ける物語ではない。
多くの場合、
登場人物たちは自分自身が
「正しい」と思うことを実行している。
自分なりに善を信じ、
誰かのために行動する。
しかし、その善行の裏で
何らかの形で削られることになる。
神格反転が描くのは、
その「誰も悪くないのに起きる歪み」とも言える。
4. 物語・構造録・生成録の関係性
神格反転は、一つの形式に閉じた作品ではない。
物語(小説・漫画・動画)では、
感情としての違和感を描いていく。
構造録では、
その違和感がどんな構造から生まれているかを言語化する。
生成録ではこの作品が
この作品がどういう経緯や問いから生まれ、
どこに向かおうとしているのか、
そのように制作しているかの過程を提示する。
同じ世界を、
別の角度から照らすための構成である。
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5. 読者に求める姿勢
この作品を読んだからといって、
何かを信じ直す必要はない。
行動を変える必要も、
立場を表明する必要もない。
ただ、
「自分はいま、どんな物語の中にいるのか」
を、少しだけ考えるきっかけになれば十分である。
6. 終わりに
神話は、
信じられた瞬間に人を縛り始める。
神格反転は、
その瞬間を見逃さないための物語である。
