高学歴でも就活に失敗する理由7選|京大卒が語る、学歴だけでは面接に通らない現実

高学歴なら、就職活動でも有利になる。
難関大学に入れば、有名企業や大手企業に入りやすい。
学歴があれば、多少準備不足でも内定を取れる。
高学歴なら、どこかの企業には簡単に採用される。
世の中には、このようなイメージがあります。
もちろん、学歴が就活で有利に働く場面はあります。
私は京都大学を卒業していますが、就職活動では、エントリーシートの段階で学歴の強さを感じることがありました。大学名によって最初の選考を通過しやすくなることは、確かにあると思います。
しかし、高学歴だからといって、就活に失敗しないわけではありません。
書類選考は通っても、面接で落ちる。
人気企業を何社も受けたが、内定を取れない。
周囲からは「学歴があるから大丈夫」と言われたのに、思うような企業に入れない。
学部時代の就活がうまくいかず、大学院へ進み、修士課程で再び就活をする。
このような人は、高学歴の中にも存在します。私自身も就職活動では多くの企業から落とされました。
「京大卒なら、どこでも受かるのではないか」
そう思われることがありますが、現実はそれほど単純ではありません。
人気企業の選考には、高学歴の学生が大量に集まります。学歴が強いことは前提条件であり、その先では体育会系の経験、対人能力、体力、リーダーシップ、組織への適応力など、別の部分で比較されます。
つまり、高学歴というだけでは差別化できないのです。
この記事では、高学歴でも就活に失敗する理由を、私自身の京大での経験や周囲の学生を見てきた体験から考えます。
「高学歴なのに就活がうまくいかない」
「書類は通るのに面接で落ちる」
「学歴があるのに就職できない」
「体育会系ばかり評価されているように感じる」
このように悩んでいる人に向けて、学歴だけでは面接に通らない現実と、大学生活で何を積み上げるべきなのかを整理していきます。
この記事の執筆者:暁月魔鬼真
神格反転プロジェクト代表。京都大学総合人間学部人間科学系専攻現代文明と科学副専攻卒。現在は、物語の脚本、イラスト、動画制作、翻訳、記事執筆などを行い、普段は見えない構造を解き明かす神格反転プロジェクトの運営をしている。
大学卒業後は、IT、教育、家電、飲食、観光、救急、個人業など、様々な職種を転々とする。いい大学を出たら就活は余裕だと考えていたが、現実は私を含め、多くの京大生が就活がうまく行かない現実を見てきた。転職の際にもうまく行かないことが少なくない。その構造をこの記事では実体験も踏まえつつ解説します。
[お好きな場所からどうぞ]
1. 高学歴でも就活に失敗するのは珍しいことではない
2. 理由① 人気企業では「高学歴」が前提条件になっている
3. 理由② 体育会系は企業が入社後の姿を想像しやすく優遇されやすいから
4. 理由③ 文化系サークルの経験は企業に価値が伝わりにくい
5. 理由④ 高学歴でも面接で自分の経験を言語化できない
6. 理由⑤ 企業は最も賢い人ではなく、組織で扱いやすい人を採用することがある
7. 理由⑥ 学歴があることで企業から警戒される場合がある
8. 理由⑦ 大学生活で何も積み上げないと、学歴以外に語れるものがなくなる
9. 高学歴でも就活に全落ちする人が陥りやすい状態
10. 学部時代の就活に失敗して大学院へ進む選択
11. 高学歴で就活がうまくいかない時に見直すべきこと
12. 体育会系が合わない人は、好きなことを極めるべき
13. 大学時代の「中途半端な経験」は本当に無駄なのか
14. 就活に失敗しても、人生に失敗したわけではない
15. 高学歴でも人生が詰む構造とのつながり
16. まとめ|高学歴でも就活に失敗する。学歴の先で何を積み上げたかが問われる
17. 見えない構造を読み解きたいあなたへ
1. 高学歴でも就活に失敗するのは珍しいことではない
高学歴でも就活に失敗する。これは、特別に能力が低い人だけに起きることではありません。
高学歴の人が多く集まる大学では、周囲も同じように高学歴です。
難関大学に入るまでは、大学名そのものが大きな武器になります。しかし、人気企業の選考へ進むと、応募者の多くが有名大学の学生です。
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 旧帝国大学
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- 海外大学
こうした学生が同じ選考に集まります。その中では、単に「良い大学に在籍している」というだけでは、特別な存在になりません。
受験では、偏差値の高い大学へ入れば一つの競争に勝ったことになります。
しかし、就活では、そこから新しい競争が始まります。しかも、その競争で評価されるのは、大学受験とは別の能力です。
- 何を経験してきたのか
- その経験から何を学んだのか
- 組織の中でどのように動いたのか
- 他人と協力して何を達成したのか
- 会社に入った後、どのように働きそうか
- 上司や同僚とうまくやれそうか
- 長く働き続けられそうか
企業は、こうした点を見ています。そのため、高学歴でも就活がうまくいかないことは普通にあります。
学歴は入口を開く鍵にはなります。しかし、その先で選ばれる保証書ではありません。
2. 理由① 人気企業では「高学歴」が前提条件になっている
高学歴でも就活に失敗する一つ目の理由は、人気企業には高学歴の学生が集まるからです。
学生側から見ると、難関大学に入ること自体が大きな実績です。
高校時代に勉強し、難しい試験を突破し、限られた合格枠に入った。そのため、「難関大にまで入ったのだから、就活でもかなり有利なはずだ」と思います。
しかし、総合商社、大手金融、有名コンサル、人気メーカー、IT企業などには、同じように高学歴の学生が応募します。
企業からすれば、「東大だから採用しよう」ではありません。東大生、京大生、早慶生、海外大学生などの中から、さらに自社に合う学生を選びます。つまり、学歴が差別化要素ではなく、応募資格に近い状態になるのです。
たとえば、十人の採用枠に対して、百人の高学歴学生が集まったとします。
- 全員に一定以上の学力がある
- 全員が真面目そうに見える
- 全員が難しい受験を突破している
その中で企業は、別の要素を見ます。
- 体育会系の部活動で全国大会を目指していた
- 学生団体で数十人をまとめた
- 起業して売上を作った
- 留学先で困難を乗り越えた
- 研究で成果を出した
- 長期インターンで事業に関わった
こうした経験が比較されます。単に良い大学へ入っただけでは、人気企業の選考では埋もれてしまいます。
高学歴だから就活に失敗しないのではありません。高学歴同士で競争するため、むしろ希望する企業によっては競争が激しくなるのです。
3. 理由② 体育会系は企業が入社後の姿を想像しやすく優遇されやすいから
高学歴の中でも、就活で評価されやすい人の一例が体育会系の学生です。私の周囲でも、体育会系の部活動に所属していた京大生の多くが、総合商社、有名銀行、有名IT企業などへ入社していました。
もちろん、体育会系なら必ず内定を取れるわけではありません。反対に、文化系だから就職できないわけでもありません。
ただ、体育会系の経験は、企業側が評価しやすい物語になりやすいのです。なので、高学歴でなくても、体育会系であれば、そちらを選ぶという採用担当者も少なくありません。もちろん、高学歴で、体育会系なら、これ以上の存在はいません。
体育会系の学生に対して、企業は次のようなイメージを持ちやすいでしょう。
- 一つのことを長期間継続している
- 厳しい練習にも耐えている
- 上下関係のある集団に適応している
- 監督や先輩の指示を受けて行動できる
- チームの目標に向かって努力できる
- 勝敗や成果に向き合っている
- 体力がある
- 失敗しても練習を続ける習慣がある
これらは、会社員として働く姿と結びつけやすい特徴です。
企業は、新卒学生に即戦力としての専門能力だけを求めているわけではありません。入社後に教育し、会社のルールを覚えさせ、組織の中で動いてもらうことを考えています。
その時、体育会系の学生は、
- 「上司の指示を聞いて行動しそう」
- 「苦しい仕事でも簡単には辞めなさそう」
- 「周囲と協力できそう」
- 「体力がありそう」
- 「目標達成に向かって努力できそう」
と想像されやすい傾向があります。ここが強いです。
体育会系の部活動で実際に何を経験したか以上に、採用担当者が入社後の働き方を想像しやすいことが大きいと思います。
体育会系が評価されるのは、単にスポーツができるからではない
就活で体育会系が評価される背景を、単に「スポーツができるから」と考えると、本質を見誤ります。
企業が見ているのは、競技能力そのものではありません。
もちろん、全国大会出場や優勝など、分かりやすい実績があれば評価材料になります。しかし、それ以上に重要なのは、スポーツ経験を通じて形成されたと見られる行動特性です。
- 毎日決められた時間に練習する
- 体調を管理する
- 勝つために課題を分析する
- チーム内で役割を果たす
- 指導者の助言を受け入れる
- うまくいかなくても継続する
- 試合というプレッシャーの中で成果を出す
これらは仕事にも置き換えやすいです。
- 営業目標に向かって行動する
- 上司のフィードバックを受ける
- チームで事業を進める
- 失敗しても改善する
- 長時間の業務にも耐える
企業が欲しいのは、必ずしも最も頭の良い人ではありません。会社の仕組みの中で、安定して成果を出すと想像できる人です。
体育会系の学生は、そのイメージを作りやすい。一方で、文化系の経験は、企業での働き方に翻訳しなければ、その価値が伝わりにくいことがあります。
4. 理由③ 文化系サークルの経験は企業に価値が伝わりにくい
高学歴でも就活に失敗する三つ目の理由は、大学生活で取り組んだことの価値を、企業が理解できる形で伝えられていないことです。
特に、文化系の部活やサークルは、活動内容によって評価が分かれやすいと思います。
- 美術
- 音楽
- 演劇
- ダンス
- マジック
- 文学
- 映画研究
- アニメ
- ゲーム
- 哲学
- 歴史
- etc…
こうした活動には、それぞれ価値があります。
- 技術を磨く
- 作品を作る
- 人前で表現する
- イベントを企画する
- 仲間と協力する
- 独自の世界観を追求する
しかし、企業から見ると、その経験が仕事にどうつながるのか分かりにくい場合があります。
体育会系の経験は、
- 「厳しい練習を継続した」
- 「チームで勝利を目指した」
- 「上下関係の中で役割を果たした」
と説明しやすい。
それに対して、
- 「大学ではマジックサークルに所属していました」
- 「アニメや映画をたくさん見ました」
- 「小説を書いていました」
- 「図書館でさまざまな本を読んでいました」
とだけ言っても、企業側は評価方法に困ります。もちろん、本気で極めていれば話は変わります。
大会で入賞した。
作品を販売した。
イベントに数百人を集めた。
SNSで多数の支持を得た。
仕事として依頼を受けた。
一つの分野を数年間研究した。
このように成果が見えれば、文化系の活動も強い実績になります。
しかし、趣味として軽く楽しんでいただけに見えると、就活では評価されにくいことがあります。
価値がないのではありません。企業が入社後の能力として想像できる形に変換されていないのです。
文化系だから不利なのではなく「何を身につけたか」が見えにくい
文化系の活動であっても、深く取り組んでいれば就活で評価される可能性はあります。
たとえば、音楽活動をしていた学生がいたとします。ただサークルに参加していただけではなく、
毎日作曲を続けた。
ライブを企画した。
会場を押さえた。
集客を行った。
メンバーをまとめた。
作品をインターネットで発表した。
収益化まで経験した。
ここまで行えば、企画力、継続力、集客力、創造力、リーダーシップを説明できます。
美術でも同じです。作品を作っただけではなく、展示会を企画し、来場者を集め、作品を販売したのであれば、就活でも語りやすくなります。
問題は、文化系の活動が悪いことではありません。何となく参加し、何となく大学生活を過ごし、その経験から何を得たか自分でも説明できない状態です。
それでは、企業から見ると、
- 「大学では何をしていたのか」
- 「一つのことを継続できるのか」
- 「仕事で使える力を身につけたのか」
が分かりません。
高学歴であっても、大学生活で何を積み上げたのかが見えなければ、面接で苦戦します。
5. 理由④ 高学歴でも面接で自分の経験を言語化できない
受験では、正しい答えを書けば評価されます。就活の面接では、自分の経験や考えを相手が理解できる形で話す必要があります。
ここで苦労する高学歴の学生は少なくないと思います。
本人の中には、多くの知識や経験がある。しかし、それを簡潔に伝えられない。
- 話が長くなる
- 結論が見えない
- 難しい言葉を使う
- 何をアピールしたいのか分からない
- 自分の関心ばかり話して、企業との接点を示せない
こうなると、面接では評価されにくくなります。
たとえば、「大学時代はさまざまな分野の本を読みました」という経験があったとします。本人にとっては、教育、哲学、心理、歴史、芸術、社会問題など、多様な視点を身につけた大切な時間です。
しかし企業側からすれば、「それが仕事でどう役立つのか」が分かりません。
そこで、「異なる分野の情報を比較し、共通する問題を整理する力を身につけました」と説明できれば、分析力として伝わります。
「ダンスとマジックのサークルを掛け持ちしていました」という経験も、そのままでは中途半端に見えるかもしれません。しかし、「人前で表現する経験を重ね、観客の反応を見ながら見せ方を改善しました」と説明すれば、表現力や改善力として伝えられます。
経験の価値は、経験そのものだけでは決まりません。どう言語化し、企業の仕事と結びつけるかで変わります。高学歴でも就活に失敗する人の中には、この翻訳が苦手な人がいます。
6. 理由⑤ 企業は最も賢い人ではなく、組織で扱いやすい人を採用することがある
就活では、頭が良ければ良いほど採用されると思うかもしれません。
しかし、企業は常に最も賢い人を採用したいわけではありません。
会社員の仕事では、上から与えられた方針に従って動くことが求められます。もちろん、改善案や主体性が歓迎される企業もあります。
しかし、多くの組織では、
- 指示された仕事を行う
- 決められた手順を守る
- 上司へ報告する
- 周囲と協調する
- 会社の方針に合わせる
こうした行動が必要です。ここで、あらゆることに疑問を持つ人は、採用しにくいと見られることがあります。
- 「なぜこの仕事をする必要があるのですか」
- 「このルールは非効率ではありませんか」
- 「会社の方針は社会的におかしいのではありませんか」
- 「顧客に不利益を与える方法には納得できません」
こうした問いは、本来、組織を改善するために必要です。しかし、現実の会社では、目障りだと思われることもあります。
大人の社会には、理不尽が多く存在します。
- 意味の薄い会議
- 非効率な手順
- 上司の保身
- 顧客より売上を優先する方針
- 本音と建前
- 部署間の力関係
これらに対して、毎回正面から異議を唱える人は、組織にとって扱いにくい存在になり得ます。
高学歴の人の中には、普通の人が流してしまう矛盾に気づく人がいます。
「これはおかしいのではないか」と考える。
それ自体は悪いことではありません。むしろ、社会を改善するためには必要な能力です。
しかし、採用する企業側から見れば、
- 「上司と衝突しそう」
- 「会社の方針に従わなさそう」
- 「すぐに辞めそう」
- 「扱いにくそう」
と判断される可能性があります。
面接では、賢さだけでなく、組織への適応可能性も見られているのです。
「頭の良さ」を見せすぎると、面接で警戒されることがある
面接で自分の賢さを証明しようとする学生がいます。
- 企業の問題点を指摘する
- 面接官の質問の矛盾を見抜く
- 一般的な回答を批判する
- 自分の思想や社会観を強く語る
本人としては、深く考えていることを示したい。しかし、面接官が見ているのは、議論で勝てるかどうかではありません。
一緒に働けるかどうかです。どれほど正しいことを言っていても、相手を否定する形になれば、「この人は職場でも衝突しそうだ」と思われます。
私自身、社会や会社の矛盾に対して、これはおかしいと思うことを比較的ストレートに言う傾向があります。
しかし、この性質は、採用面接では有利に働くとは限りません。企業が求めているのは、社会全体の矛盾を指摘する思想家ではありません。自社の業務を理解し、組織の中で成果を出す人です。
企業への質問でも、「御社の事業には、このような社会的問題があると思いますが」と厳しく追及すれば、問題意識の高さよりも、扱いにくさが先に伝わることがあります。
高学歴でも面接で落ちる背景には、能力不足ではなく、能力の見せ方の問題もあるのです。
7. 理由⑥ 学歴があることで企業から警戒される場合がある
高学歴は、基本的には就活でプラスです。しかし、受ける企業によっては警戒材料になることがあります。
たとえば、企業側がこう考える場合です。
- 「なぜこの大学から、うちの会社を受けているのだろう」
- 「本命ではなく、滑り止めではないか」
- 「もっと良い企業から内定が出たら辞退するのではないか」
- 「入社しても、すぐ転職するのではないか」
- 「現場の地道な仕事を嫌がるのではないか」
- 「プライドが高く、上司の指示に従わないのではないか」
人気の高い大手企業なら、高学歴は自然です。
しかし、大学名と企業の採用層に大きな差がある場合、「本当に長く働く気があるのか」と疑われることがあります。
本人は真剣に志望していても、その理由を十分に説明できなければ落ちます。高学歴だから、どこでも歓迎されるわけではありません。
むしろ企業側に、
- 「なぜこの会社なのか」
- 「なぜこの仕事なのか」
- 「入社後、地道な業務も続けられるのか」
を納得させる必要があります。
8. 理由⑦ 大学生活で何も積み上げないと、学歴以外に語れるものがなくなる
高学歴でも就活に失敗する七つ目の理由は、大学へ入った後に何も積み上げていないことです。
難関大学に合格すると、一度大きな目標を達成します。
- 受験勉強から解放される
- 自由な時間が増える
- 興味のある授業を受ける
- サークルに入る
- 友人と遊ぶ
- アルバイトをする
大学は、さまざまな世界に触れるモラトリアムの期間でもあります。それ自体は悪いことではありません。将来の進路を急いで決めず、幅広いことに触れることで、後から人生につながることもあります。
私自身、ダンスとマジックのサークルを掛け持ちしていました。ある時は小説に夢中になり、ある時は図書館にこもり、さまざまな分野の本を読みました。
アニメや映画も見ました。
多様なジャンルの解説書も読みました。
さまざまな人の視点に触れようとしました。
当時の私は将来、学校の先生になりたいと考えており、人に何かを教えるためには広い世界を知る必要があると思っていました。
しかし、就活という観点だけで見れば、中途半端だったと思います。
ダンスを極めたわけではない。
マジックを仕事にできる水準まで伸ばしたわけでもない。
一つの研究分野で圧倒的な成果を出したわけでもない。
興味が分散していたため、面接で分かりやすく語れる一本の実績がありませんでした。
大学でさまざまなものに触れることには価値があります。ただし、人気企業へ入りたいなら、大学一年生の段階から何を積み上げるのかを考える必要があります。
体育会系が合わないなら、自分の好きなことを極める。
- 研究
- 創作
- プログラミング
- 語学
- 起業
- 長期インターン
- 学生団体
- 資格
- 専門技術
何でも構いません。企業が見た時に、「この人は大学時代にこれを積み上げてきた」と分かるものを作る必要があります。
9. 高学歴でも就活に全落ちする人が陥りやすい状態
高学歴でも就活に全落ちする人には、いくつかの状態が考えられます。
第一に、人気企業だけを受けている場合です。高学歴だから大手へ行けると思い、総合商社、コンサル、金融、人気メーカーなどに応募先を限定する。
しかし、そこには同等以上の学歴と豊富な経験を持つ学生が集まっています。難関企業だけを受ければ、学歴があっても全落ちする可能性があります。
第二に、自分の経験を言語化できていない場合です。大学時代に多くの経験をしていても、その価値を相手に伝えられなければ、何もしていないように見えます。
第三に、企業との相性が合っていない場合です。思想や価値観が強く、組織のルールに疑問を持つ人が、上下関係や従順さを重視する企業へ行けば、面接で違和感が表れることがあります。
第四に、プライドが態度に出ている場合です。
本人はそのつもりがなくても、
- 「この会社なら受かるだろう」
- 「自分は他の学生より賢い」
- 「面接官より自分の方が本質を理解している」
という感覚が伝われば、採用されにくくなります。
高学歴は強みですが、面接官に安心感を与えられなければ内定にはつながりません。
業種ごとに求められる態度は異なります。求められることに、自分の態度が適切なのかを見極めることも大切です。
10. 学部時代の就活に失敗して大学院へ進む選択
高学歴の学生の中には、学部時代の就活がうまくいかなかったことをきっかけに、大学院へ進む人も少なくありません。
研究を深めたいという明確な目的があるなら、大学院進学には意味があります。
- 専門性を高める
- 研究職を目指す
- 技術職に必要な知識を得る
- 学部では足りなかった学びを深める
こうした目的があるなら、修士課程は大きな価値を持ちます。しかし、単に就活を先延ばしするためだけに大学院へ行くと、同じ問題が繰り返される可能性があります。
学部時代に面接で経験を語れなかった。
志望企業との相性を考えていなかった。
組織で働く姿を示せなかった。
これらが原因なら、大学院へ進んだだけでは解決しません。修士課程で新しい実績を作り、専門性を身につけ、自分の考えを言語化する必要があります。
大学院という肩書きが増えれば、自動的に就活が成功するわけではありません。場合によっては、年齢や専門性への期待が上がり、さらに説明責任が増えることもあります。
11. 高学歴で就活がうまくいかない時に見直すべきこと
高学歴なのに就活がうまくいかない場合、まず「自分は無能だ」と決めつけないことです。
学歴があるのに落ちるからといって、能力がないとは限りません。ただし、原因を冷静に見直す必要があります。
受けている企業が人気企業に偏りすぎていないか
高学歴の学生は、周囲の影響もあり、有名企業ばかり受けやすくなります。
自分が本当にその会社で働きたいのか。
企業名や世間体だけで選んでいないか。
仕事内容、社風、働き方まで確認する必要があります。
大学時代の経験を仕事の能力へ翻訳できているか
サークル、アルバイト、研究、趣味。
どの経験にも、何らかの学びがあります。
ただし、その経験を企業にとって理解できる言葉に変える必要があります。
- 何を考えたのか
- どんな問題があったのか
- どのように行動したのか
- 何を改善したのか
- 仕事でどう生かせるのか
ここまで整理します。
面接で賢さを証明しようとしすぎていないか
面接は討論大会ではありません。相手の質問の弱点を指摘するより、質問の意図を考えて答える方が重要です。
社会批判や企業批判を展開するより、自分がその会社でどのように貢献するかを示す必要があります。
組織で働く姿を想像してもらえているか
企業は、入社後に一緒に働く姿を想像しています。
- 周囲と協力できるか
- 指摘を受け入れられるか
- 地道な仕事も続けられるか
- 問題が起きた時に逃げずに向き合えるか
能力だけでなく、安心感も必要です。
自分と企業の価値観が合っているか
無理に自分を偽って内定を取っても、入社後に苦しみます。
理不尽を疑問に思う人が、絶対的な上下関係を求める会社に入れば衝突します。
独創性を重視する人が、決められた手順だけを求める会社に入れば消耗します。
就活は企業に選ばれるだけではなく、自分が働く場所を選ぶ行為でもあります。
12. 体育会系が合わない人は、好きなことを極めるべき
体育会系が就活で評価されやすいからといって、無理に体育会系の部活動へ入る必要はありません。
運動が苦手な人もいます。
強い上下関係に向いていない人もいます。
自分の好きなことを深めたい人もいます。
その場合は、好きなことを「軽く楽しむ」だけで終わらせず、就活でも説明できる水準まで極めることを考えた方がいいでしょう。
- 文章が好きなら、作品を書き続ける
- 絵が好きなら、作品集を作る
- 音楽が好きなら、発表や販売まで経験する
- プログラミングが好きなら、サービスを作る
- 研究が好きなら、論文や発表につなげる
- マーケティングが好きなら、実際に集客して数字を出す
好きなことを極めれば、体育会系とは違う強みが生まれます。
ただし、個人で極める道は簡単ではありません。結果が見えるまでに時間がかかります。周囲から遊んでいるように見られることもあります。
それでも、突出した能力や成果があれば、企業の評価基準を超えて自分の仕事を作ることもできます。大学生活をどう使うかは、本人次第です。
13. 大学時代の「中途半端な経験」は本当に無駄なのか
私自身、大学時代の経験を就活の観点から見ると、中途半端だったと思います。
ダンスもマジックも、一つの職業にできるほど極めたわけではありません。小説、映画、アニメ、歴史、思想など、興味は分散していました。
しかし、今になって振り返ると、それらの経験がすべて無駄だったとは思いません。
- 文章
- 物語
- 演出
- 人間心理
- 社会構造
- 表現
- 映像
- 思想
当時はバラバラだった興味が、現在の神格反転プロジェクトにつながっています。物語の執筆の際には、過去に出会ってきた幅広い属性の人たちと出会ってきた経験を活かしています。
就活では、一つの分かりやすい実績が高く評価されます。しかし、人生全体で見ると、複数の中途半端な経験が後から結びつくこともあります。
大学時代に迷うこと自体が悪いわけではありません。さまざまな世界に触れるモラトリアムにも価値があります。
ただし、人気企業への就職を第一目標にするなら、早い段階から企業に伝わりやすい経験を作る必要があります。
就活の成功と、長期的な人生の成功は、必ずしも同じではありません。ここは分けて考えるべきです。
14. 就活に失敗しても、人生に失敗したわけではない
高学歴で就活に失敗すると、大きな挫折を感じます。
良い大学へ入った。
親から期待された。
周囲の友人は有名企業へ進んだ。
自分も当然、同じような道を歩むと思っていた。
それなのに、面接で落ち続ける。希望する企業から内定をもらえない。
この時、
- 「今までの努力は何だったのか」
- 「自分は社会で通用しないのではないか」
- 「高学歴なのに恥ずかしい」
- 「人生が詰んだのではないか」
と思うことがあります。
しかし、新卒就活は人生の一場面にすぎません。新卒で人気企業へ入った人が、そのまま幸せに働き続けるとは限りません。
会社が合わずに辞める人もいます。
心身を壊す人もいます。
別の業界へ移る人もいます。
独立する人もいます。
反対に、新卒就活では思うような結果が出なかった人が、その後に自分の道を見つけることもあります。
就活に失敗したことは、自分の能力や人生全体を否定する証明ではありません。
企業が求めていた人物像と、自分が合わなかった可能性もあります。
受ける企業の選び方が合っていなかった可能性もあります。
自分の経験を伝えられなかっただけかもしれません。
就活で失敗した後に、自分の特性や価値観を理解し直すこともできます。
15. 高学歴でも人生が詰む構造とのつながり
高学歴でも就活に失敗する苦しさは、学歴社会の構造と深く関係しています。
高学歴なら成功する。
高学歴なら有名企業へ行く。
高学歴なら高収入になる。
この期待があるからこそ、就活で失敗した時の落差が大きくなります。
しかし、学歴は人生の保証書ではありません。大学受験で評価される能力と、就活で評価される能力は違います。就活で評価される能力と、実際の仕事で価値を生む能力も完全には一致しません。
企業の面接で評価されなかったからといって、その人に価値がないわけではありません。
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16. まとめ|高学歴でも就活に失敗する。学歴の先で何を積み上げたかが問われる
高学歴でも就活に失敗することはあります。
学歴があれば書類選考で有利になることはあります。しかし、人気企業には高学歴の学生が集まるため、学歴だけでは差別化できません。
その先では、
- 大学時代に何を積み上げたか
- 組織の中でどのように動いたか
- 経験を仕事の能力として説明できるか
- 企業と価値観が合っているか
- 一緒に働く姿を想像してもらえるか
こうした点が見られます。
体育会系が評価されやすいのは、単にスポーツができるからではありません。継続力、体力、上下関係への適応、チームワーク、目標達成までの努力など、入社後の姿を企業が想像しやすいからです。
文化系の活動にも価値はあります。ただし、その価値を成果や能力として言語化できなければ、企業には伝わりません。
また、企業は最も頭の良い人を採用するとは限りません。組織の中で周囲と協力し、会社の方針を理解し、長く働くと想像できる人を採用することがあります。
社会や企業の矛盾に疑問を持つ能力は、本来重要です。しかし、面接では扱いにくさとして受け取られる可能性もあります。
だから、高学歴だからどこでも受かるとは考えない方がいいです。
人気企業を目指すなら、大学一年生の頃から何を積み上げるかを考える。
体育会系が合わないなら、自分の好きな分野を極める。
すでに就活で苦戦しているなら、自分の経験を企業に伝わる言葉へ翻訳する。
そして、自分を無理に偽らなくても働ける企業を探す。
高学歴でも就活に失敗することはあります。しかし、それで人生が終わるわけではありません。
就活で選ばれなかった経験から、自分が何に向いているのか、どのような組織に合わないのかを知ることもできます。大切なのは、大学名だけに頼るのではなく、その先で自分が何を積み上げるのかです。
17. 見えない構造を読み解きたいあなたへ
この神格反転プロジェクトでは、社会、お金、教育、労働、人間関係など、表面からは見えにくい構造を読み解いていきます。
就活も、単に優秀な人から順番に選ばれる公平な競争ではありません。
- 企業が扱いやすい人
- 組織に適応しそうな人
- 長く働きそうな人
- 会社の利益につながりそうな人
- 入社後の姿を想像しやすい人
こうした基準によって選ばれます。
学歴があっても、企業の求める型に合わなければ落ちることがあります。逆に、大学名では劣っていても、企業が欲しい経験や特性を示せれば採用されることがあります。
なぜ、受験で勝った人が就活で苦しむのか。
なぜ、体育会系の経験が評価されやすいのか。
なぜ、社会の矛盾に気づく人が組織では扱いにくいと見られるのか。
その背景にある構造を知りたい方には、無料で読める「神格反転の書」をお渡ししています。
人生と社会の見えない構造を読み解くための入口をまとめたものです。
学歴や企業から与えられた評価だけで、自分の価値を決めたくない方は、ぜひ受け取ってみてください。
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